目的
何故欲望が生まれるのか知りたい
評価
星5中星5つ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
人間の原理原則に気づける
学び
・自分の欲望は他者の媒介によって誘導されたもの
・欲望は誰かの真似を通して生まれる
・生物学的な欲求に真似はない
・特定のものをではなく、新しい生き方やあり方を求めて奮闘することを形而上的欲望という
・本能的な欲望の次は形而上的欲望がくる
・モデル化する人を比較してアイデンティティを作ろうとしている
・模倣の欲望は2つのサイクルで働く
・1つはネガティブなサイクル
-持っていないものを持っているので嫉妬する
・2つめはポジティブなサイクル
-豊かさや相互に与え合う
・物事の優先順位を確定させておく
・とにかく目立てば犠牲者(スケープゴート)にされる。強烈な個性や身体的な異常をもつ。社会の端にいる。逸脱した人間と見なされる。反撃出来ない。
・最初の一投は誰も模倣のモデルがいないので難しい
・公共の場で行なう調査や投票はほかの人の意見は見えないようにする
模倣に対抗する手段
・目標の多くの場合はモデルによって選ばれる。つまり常に動いているものであり100%達成されることは無い
・欲望を検証する究極の方法
転職、結婚、起業など人生において重大な選択を行う場合、自分が死の床にいることを想像してどちらの選択の方が慰めに感じるか
・人生や職場では内在的な欲望と超越した欲望の闘いが繰り広げられるのが最初のステップ。報酬や心地良さを提供するシステムを乗り越える選択をするのは難しいが次にしなければならないステップ
・決断は1つのことを決める時、何か1つを捨てることを意味する
・識別は2つの道を理解してどちらに行くのが良いか判断する能力
・全てを合理的に考えてもなお進むべき道が明確にならない時はどうすればよいか?
・識別する力を伸ばす方法
(1)心のなかで起きることに注目する──どれがその場かぎりの満足をもたらすか、どれが持続する満足をもたらすか。
(2)どの欲望が寛大で愛があるか、自身に問いかける。
(3)死の床についた自分を想像し、そのとき心穏やかでいられるのは、どの欲望に忠実に生きた人生かを考える。
(4)最後にもっとも重要な問いとして、その欲望がどこから生まれたのか自分に問う。
・部屋の中で静かに座す
最低でも3日間自発的に孤独に身を置く
出来ればサイレントリトリート
日本にはなし
・自分が買いたいと思うものを作り、他の人もそれを作りたいというのにかける
・人間関係は模倣の競争に染まっていることを認識し立ち向かうこと
・欲望に関してはモデルを見て、見る価値、追いかける価値があるものを学ぼうとする。
・もっとも大切な欲望を追う。それを見つけたら、それ以外のすべての些細な欲望を、大切な欲望の役に立つように変容させる。
・もっとも大切な欲望を手にするということは必然的に、モデルを手にすること。
モデルなしに欲望に到達することはできない。
・私たちは常に自分にとって間違いなく本物だと思えるモデルを追いかける──自分よりはるかに高い生活の質を備えているように見える人である。
・もっとも崇高な欲望を追いかけるべきだが、それをモデルのなかに見つけなければならない。この文章を読んでいる時点では、それは次のようなものかもしれない──
モデルを見つけて終わりではない。それは外部にあるものだから、モデルを超越するために必要な内なる変容が、そのモデルによって自動的にもたらされることはない。内なる変容が起きなければ、私たちはモデルと欲望に関して、モグラたたきゲームを延々とするはめになるだろう。内なる変容が起きれば、薄い欲望を消し去り、濃い欲望を根づかせる動きが勝手に進んでいく。
あるモデルを追いかける時はその追跡が内なる変容をもたらし、それによってもっとも優れたモデルを選択できるようにならなければならない。
・私たちは選択を迫られている。模倣的な生活を送るか、懸命に濃い欲望を育てる生活か。きらきら光る周りの模倣的なものに悩むことになるかもしれない。人生の終わりには、濃い欲望を育てなかったことに後悔するだろう。
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